
Netflix発のOSS"Spinnaker"でマルチクラウドにデプロイしている話 #builderscon
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こんにちは、SREの @ikemonnです。
先日開催された builderscon tokyo 2018で、KARTEにSpinnakerを本番導入して得られた知見について発表させていただきました!
「Spinnaker」とは、Netflixが開発したマルチクラウド環境へのCD(Continuous Delivery)ツールです。
利用企業としては、Wazeやmercari等が有名です。
KARTEでも2018年の1月からSpinnakerを本番環境で導入しており、Spinnakerのcommunity pageにロゴを載せてもらっています!
スライド:Multi-Cloud deploy with Spinnaker
概要
Spinnakerの主な特徴は「Multi-Cloud」「Automated Releases」「Built-in Deployment Best Practices」です。
KARTEでは、SpinnakerをAWSとGCPのマルチクラウドへのデプロイで利用しています。
(マルチクラウド構成についてはこちら:Developers Summit 2018に登壇してきました #devsumi)
インフラの負荷としては、秒間最大22,000events/sec、1日10億eventsくらいで、これらを支えるインフラにデプロイしても問題なく稼働しています。
Spinnakerは、「マルチクラウド対応」「デプロイ機能が充実」「Immutable Infraを強制する」等といった点で、マルチクラウドへのデプロイにはかなりオススメのツールです。
しかし、Googleで検索しても運用周りの情報が少なく導入/検討しづらいなと感じていました。
そこで、今回の発表では「Spinnakerへの移行のきっかけ」「移行コスト」「運用してみて期待通りだった/期待と違ったこと」等の運用に関する内容を盛り込みました。
「期待と違っていたこと」でバグの話をしましたが、Spinnakerも徐々に安定化してきており、現状回避できないバグには遭遇していません。(v1.9)
(導入当時はどうしても回避できないバグがあり、修正してPR出してました…!)
マルチクラウドのCDをやっていくには自信を持ってオススメできるツールなので、ぜひぜひ試してみてください!
補足
スライドで紹介したツールやドキュメント等のリンクです。
- Spinnaker
- Spinnaker 1.0: a continuous delivery platform for cloud
- カナリアデプロイ
- pipelineをコードで管理する
- SpinnnakerのSlackグループ
最後に
リアルタイム解析を実現するCXプラットフォームの「KARTE」を運営するプレイドでは、マルチクラウド環境の大規模インフラの設計/構築/運用をしていきたい!というエンジニア(インターンも!)を募集しています。
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