
生成AI、どう使う? プレイド社内LT会で活用のヒントを探ってみた!
Posted on
こんにちは!プレイドでエンジニアをしている土佐といいます。
先日、社内で「生成AI」をテーマにしたLightning Talk(LT)会が開催されました!🎉プレイドだけでなく、グループ会社のRightTouchメンバーも集結し、総勢なんと約80名が参加する、とっても賑やかなオンラインイベントになりました。
ここ数ヶ月、社内でもCursorやCline、Vertex AI経由のGPTモデルなど、さまざまな生成AIツールの活用がどんどん進んできて、「お、そろそろ各チームで溜まってきた知見や『こんなことやってみた!』をシェアする良いタイミングじゃない?」ということで、今回のLT会が企画されたんです。
この記事では、当日の熱気や発表の面白さ、そして私たちが感じた「これから」の可能性を、少しでも皆さんにお届けできればと思います。LT会の雰囲気や学びが伝わると嬉しいです!
当日の熱気:オンラインでも伝わる一体感!
会場はオンライン。それぞれの場所から参加する形でしたが、画面越しにも伝わる熱気…!🔥 発表が始まると、みんな真剣な表情で聞き入り、Slackのスレッドも質問や感想、「なるほど!」「それ面白い!」といったコメントで、めちゃくちゃ盛り上がっていました。
発表ハイライト 🚀
今回のLT会では、本当に多種多様なテーマで10件の発表がありました。どれも興味深く、刺激的な内容ばかりでした!すべての発表をダイジェストでご紹介します。
- 「採用面談の日程調整をAIにやってもらうワークフローを構築しました」
- 候補者と複数面接官の複雑なカレンダー調整を、Zapier AIとDifyを駆使して自動化! Slackから使える「Google Calendar 日程提案くん」で、面倒な調整業務をスマートに解決する実用的な工夫が光りました。
- 詳細な記事はこちら
- 「お客さんの商品データを検索するMCPサーバー作ってみた」
- 通常のキーワード検索だけでなく、ベクトル検索で"似ている商品"も提案できるAPIサーバーを自作。ユーザーの「見つからない…」を減らす、既存技術を組み合わせた価値創造の好例でした。
- 「Cline + ChatGPT 4o 画像生成を使ったOSS開発をしてみた」
- 自作OSS「Gunshi」の開発で、Clineによるコーディング支援やドキュメント生成、ChatGPT 4oによるロゴ・OGP画像作成までAIを活用! 開発プロセス全体でのAI活用スタイルが新鮮でした。
- https://gunshi.dev/
- 「生成AIにサポートサイトドキュメントを書かせて公開してみた」
- Cursor等のAIツールを使い、コードベースからサポートサイトのドキュメントを効率的に生成・公開。人間には手間のかかる表作成などもAIに任せる、実践的なノウハウが共有されました。
- 「ボランティアのイベント告知サイトの更新をClineを使ってほぼ自動化した件」
- ボランティアで運営するWordPressサイトの更新作業を、Cline、RPA、ChatGPT生成HTMLで見事に自動化! Gutenberg記法を活用することで、ビジュアルエディタとの互換性を持たせる工夫を行い、大幅な効率アップを実現した、技術による社会貢献の素敵な事例でした。
- 「AI開発基盤を作ってみた」
- AI機能をより簡単に開発できる基盤を開発中。AIエージェント開発の知見集約や再利用性を高める土台作りのお話にワクワクしました。
- 「code-bugsというCLIツールを作った」
- 複数ファイルにまたがる定型的なコード修正を、AIが自動で行ってくれるCLIツール「code-bugs」を開発。簡単なレシピで面倒な作業を効率化する、開発者の頼もしい味方になりそうです!
- 「AI Agentにセキュリティレビューをやってもらう」
- Copilot AgentやCursorにセキュリティルールを学習させ、コードレビューを補助させる試み。AIをセキュリティチェックの「心強い相棒」として活用する可能性が示されました。
- 詳細な記事はこちら
- 「誰でもできるvibe-coding」
- エンジニア以外の職種の方がAIで機能を実装!顧客解像度の高い人が直接開発できる可能性と、レビュー負荷軽減のためのプロセス改善(仕様レビュー、PR分割)というリアルな試行錯誤が共有されました。
- 「Codatumで組織サーベイの分析にLLMによる要約を埋め込んでみた」
- BigQueryとVertex AIを連携し、SQL関数
ML.GENERATE_TEXT
を活用して従業員サーベイの大量の自由記述回答をグループ別に要約。SQLだけで高度なテキスト分析を実現するパワフルな活用事例でした。 - Codatumとは
- BigQueryとVertex AIを連携し、SQL関数
LT会を終えて:見えてきた景色と、これからの私たち
本当に刺激的なLT会でした!
個人的に最も印象的だったのは、「誰でもできるvibe-coding」の発表です。プロダクトやお客様に一番近いメンバーが、AIを使って直接価値を生み出せる。これって、開発のあり方やスピード感を根本から変える可能性を秘めていると感じました。
もちろん、「じゃあ、私たちソフトウェアエンジニアの価値ってどこにあるんだっけ?」という問いも同時に生まれます。AIがコードを書けるようになった今、私たちはより本質的な課題解決や、アーキテクチャ設計、そしてAIを最大限に活用するための環境構築といった領域で、さらに価値を発揮していく必要があるのかもしれません。今回のLT会は、そんなことを考える素晴らしいきっかけになりました。
プレイドでは、**「技術はトレンドを追うためではなく、長期的なインパクトと組織的な再現性を生み出す原動力である」**と考えています。今回のLT会で見られた多様なチャレンジは、まさにその思想を現場レベルで体現しているように感じました。
単に「生成AIが流行っているから使う」のではなく、「どうすれば顧客への価値提供や、私たちの働き方を本質的に良くできるか?」という視点で、みんなが主体的にAIと向き合い、試行錯誤を楽しんでいることがわかったイベントでした。
参考
https://blog.plaid.co.jp/n/nb08d947606f3
おわりに:プレイドのAI環境
実は、あまり大々的には言っていませんが、プレイドでは、エンジニアは Cursor、Cline、Vertex AI経由の各種モデルといった生成AIツールを、かなり自由に試せる環境が整っています。これ、個人的にはものすごい「福利厚生」だなと思っていて…(だって、個人で契約したら、日に数万円かかることもありますからね!)
「生産性のための環境投資は死ぬほど安い」 というのがプレイドのエンジニアのマインドセットの一つ。セキュリティには最大限配慮しつつも、これからも価値創出につながる新しい技術は積極的に取り入れていくんだろうな、と感じています。
そんなプレイドでは、一緒に未来のプロダクトを作るソフトウェアエンジニアを絶賛募集中です!
今回のLT会のような、技術への探求心や「やってみよう!」の精神を大切にする環境に興味のある方は、ぜひ採用ページを覗いてみてくださいね。
👉 プレイド採用ページ: https://recruit.plaid.co.jp/product
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
P.S. このブログ記事も、実はGoogle MeetのGemini議事録とGemini 2.5 Proの力を借りて、構成案から執筆までサポートしてもらいました!