生成AIカンファレンス2024 参加レポート

こんにちは。プレイドで技術領域の広報などを担当しているmomoki (@mmk__106)です。

プレイドは、2024年5月8日に開催された「生成AIカンファレンス2024」にシルバースポンサーとして参加しました。今回は、当日のイベントの様子やプレイドとして行ったことを紹介します。

イベントへの参加の経緯

生成AIカンファレンスは、この革新的な分野の専門家が集まる、国内最大規模の生成AIイベントの一つです。スタートアップのCEO/CTO、大手企業のリーダー、トップレベルの研究者たちが登壇し、最新の知見と経験を共有します。(生成AIカンファレンス2024 Webサイトより)

生成AIカンファレンス2024は、その名の通り生成AIの専門家や注力して取り組む企業・団体が参加するイベントです。プレイドにおいても、IR資料で中長期成長に向けた主要な取り組みの一つとして「データ分析/活⽤に⼤規模⾔語モデル(LLM)などの新しいAI技術を本格活⽤」を掲げ、さまざまな取り組みを進めています。
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ユーザーの行動データの分析と生成AIをかけ合わせて、セグメンテーションの⾼度化・⾃然⾔語によるラベルなどへの活用を進め、またプレイドグループで提供する各プロダクトにおける生成AIの機能的な活用も強化しています。そして、今後のさまざまな活動の加速・拡大に繋げるために、生成AIカンファレンス2024に参加することになりました。

プレイドの生成AI活用の活動例

『生成AIによる次世代のユーザー行動解析』 : Google Cloud主催「Google Cloud Next Tokyo ’23」にて

PaaSプロダクト「KARTE Craft」で作成する汎用プログラムの活用を支援してくれるAIアシスタント「Craft Functions Copilot」

『RightTouchのLLM活用のこれまでとこれから』

当日のイベントの様子

当日は、パネルディスカッションへの登壇とブース出展を行いました。

パネルディスカッション「日本の生成AIをリードする企業に学ぶ、革新的アプリケーションの創造」

プレイドからはCTOの牧野 @makinoy が参加し、Algomaticの南里 @neonankiti さん・AI Shift の青野 @brn227 さんとともに、生成AIカンファレンス運営代表の南野 @tentenmitsunori さんにファシリテートいただきました。LLMを使って世の中にどのように価値を届けていくかについて、「競合との差別化ポイントの作り方」「基盤モデルとの向き合い方」「開発するアプリケーションの決め方」という3つのお題に沿って、プレイドや牧野が考えていることをお話ししました。

参加チケットを購入されている方は、期間限定でアーカイブ動画が視聴できるので、ご参加頂いた方も見逃した方も、改めてぜひご覧ください。

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ブース : 開発中の生成AIを活用したプロダクトデモ紹介

ブースでは、現在開発中の生成AIを活用したプロダクトデモを複数紹介していました。

1. Craft Functions Copilot (β版)

Craft Functions Copilot (β版) は、AIによるプロダクト活用支援機能です。KARTE Craftの使い方や機能開発に関する質問を行うと、その回答やコードの改善提案がリアルタイムで行われます。
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2. RightSupport by KARTEにおけるサポートシナリオの自動生成

ユーザーのWeb行動から蓄積された統計情報をもとに、特定のページでユーザーに提示すべきFAQ選択肢や、そこに誘導するためのヒアリング項目をLLMを用いて自動生成します。
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3. 商品閲覧履歴からセッション要約

ユーザーの商品閲覧履歴からユーザーのそのセッションでの行動を要約したり、そのユーザーに対しての施策アイデアを提供します。
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ブース運営の工夫

また、ブース出展においては、イベントに参加されている方に興味持っていただき立ち寄っていただけるような工夫を行いました。
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まずは端的に「デモを展示していること」がわかりやすく伝えるために、わかりやすく「生成AIデモ展示中!」と書いたパネルを社内のデザイナーに作成してもらいました。

立ち寄っていただく人が同時に複数いることも想定し、ディスプレイを2台持ち込むことは決めていたので、残りのスペースを最大限活用できる、かつ目立たせられるように、サイズ調整の提案をもらって変形A1サイズで作成しました。
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ブースに立ち寄ってくれた方には、今回のために作成したオリジナルキャンディーと、プレイドグループの生成AI関連の除法を集めた特設ページのQRコードが入ったカード、ステッカーなどを配布しました。いろいろとアイテムがあることで、イベント参加者の方々と話すきっかけがつくりやすく、とても重宝しました。

カードに記載した「Context Is All We Need.」というメッセージは、『Attention Is All You Need』をオマージュしてCTOの牧野が考案したものです。立ち寄っていただいた方をはじめ、社内外の評判がとても良かったので、今後プレイドのAI関連のあれこれに使用していくかもしれません。

オリジナルキャンディーはマーケティングチームのノベルティ制作に知見があるメンバーとデザイナーにアイデアを出してもらい、CANDY SHOW TIMEさんに制作を依頼しました。見た目の区別はつきませんが、実は1つの袋に2つの味(フレーバー)の飴が入っています。制作段階で2種類選べたので、Apple味とIchigo味を指定したのですが、そのことを完全に忘れたまま、ブースに立つメンバーにも来場された方にも伝えることなくイベントが終わってしまいました。今後どこかの機会で見かけた際には、プレイドのAIキャンディーとして受け取ってください。
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今回のイベントでは、セッションが行われるメインホール(1箇所)に隣接する形でブースエリアが設けられており、セッション間の5~10分の休憩時間を中心に立ち寄る方が多くいました。ブースを10箇所まわるとプチギフトがもらえる企画が行われていたり、ブースエリアでフリードリンク配布が行われていたり、来場者がブースに立ち寄りやすくなる仕掛けがされていて、とてもありがたかったです。

そのような企画と、ご来場された方々のモチベーション・興味が高かったこと、プレイドメンバーの熱烈な呼び込み、デモを用意・訴求した甲斐もあり、本当にたくさんの方々にブースにお立ち寄りいただけました。「デモ見てみたいです」とお声掛けいただくことも多く、対応したメンバーの話を聞いて「今まで見たデモで一番おもしろかったです」「(学生なんですが)自分の研究がどう社会に活きるのか、少しイメージが湧きました」など言ってくれる方もいて、参加したメンバーやプレイドにとって良い機会にすることができました。

おわりに

生成AIカンファレンスにご来場いただいた皆さん、セッションを視聴いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

そして、イベントの企画・運営をしていただいた皆さん、素晴らしいイベントに関与させていただきありがとうございました。準備段階の相談・質問にも丁寧に対応していただいたおかげもあり、スムーズに準備・参加することができました。何よりも会場全体が熱気溢れていて、スポンサーという立場に限らず楽しく刺激あるイベントで最高でした。

今後もプレイドでは生成AI技術をはじめ、さまざまな領域・シーンで存在感を強めていけるように、面白い開発や企画に取り組んでいきます。Xアカウント (@PLAID_Tech)などで情報発信していきますので、ぜひフォローをお願いします。
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関連リンク(活動例の続き)

『AI時代に人は制約から解き放たれる。その先にある社会像と企業像』

『効率競争から価値競争の時代へ、人のポテンシャルを解放するAI実装のあり方』

『KARTE CraftにおけるLLM活用~Craft Functions Copilot~』 : 「Microsoftと語る LLM実装の最前線」にて

『生成AIによるカスタマーサポート変革:ウェブチャットの業務生産性 & CX向上』 : Google Cloud主催 「Generative AI Summit Tokyo '24」にて

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