
Vue Fes Japan 2025レポート | 現地で感じた技術の熱とつながり
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こんにちは、 プレイドでソフトウェア開発者をしているtakurintonです。
プレイドは、2025年10月25日(土)に開催されたVue Fes Japan 2025にゴールドスポンサー、学生支援スポンサーとして協賛しました。
当日はブースの出展に加え、プレイドのユニークな技術とインターンの紹介をさせていただきました。
ブースの紹介
プレイドは大規模データを扱う会社である一方で、配信を誰でも簡単に行うことができるUIにも力を入れています。
ブースではフロントエンドの以下のトピックに関するアンケートを実施しました。
- 型、どうしてる?
- CSSは何派?
- 1番重要視するのは?
- UI状態管理は?
- ビルド&Dev環境を教えて!
- 推しパッケージマネージャーは?
プロダクトの歴史的背景や、場合によっては意思決定者の好みが出る話題で、さまざまなバックグラウンドの方の話や事情を聞くことができ、大変学びになりました。
また、併せて今回のVue Fes Japan 2025に向けて作成した冊子や、プレイドのリアルタイム解析基盤や内製OLAP DBについて技術評論社様と作成した冊子などを配布しました。

セッションの感想
同じ学生支援スポンサーで登壇されていたお二方のセッションの感想を書いていきたいと思います。
お二方とも大変ユニークで面白く、それぞれの抱えている課題について端的に発表されていることが印象的でした。
LINE公式アカウントの技術スタックと開発の裏側
LINEヤフー株式会社の佐野友亮さんの発表です。
LINE公式アカウントのプラットフォームを題材に、デザインシステムの取り組みについてお話しされていました。
デザインシステムの中核部分はWeb Componentsで実装されており、それをReactやVue.jsなど複数のライブラリへ適用できる仕組みになっているとのことでした。具体的には、CEMというツールを用いて中間表現を生成し、ReactやVue.js向けのコンポーネントはその生成物を配布する形を取ることで、メンテナンス対象をWeb Components部分に集約している構成が紹介されていました。
Web Componentsを本番環境で活用している事例は個人的に初めてで、以前から関心を持っていたテーマだったこともあり、とても学びの多い内容でした。
Vue.jsを8年間使ってきた会社が今考えていること
Studio株式会社の齊藤広野さんの発表です。
Vue.jsを1系の頃から8年間にわたって活用されており、その間にコード量は7年間で13倍に増加していたそうです。発表では、大規模アプリケーションにおけるStore設計の重要性を、単一責任の原則や依存性逆転の原則を題材に、具体的なサンプルコードを交えて丁寧に解説されていました。
また、プロジェクトのデータ構造がボトルネックとなり、パフォーマンスが大きく低下していたアプリケーションをマイグレーションする難しさや、その過程で発生した不具合から得た知見をもとに改善へとつなげていく姿勢が印象的でした。実践的かつ学びの多い内容だったと思います。
スポンサーセッション
弊社のスポンサーセッションでは、プレイドが提供するKARTEの紹介をはじめ、開発文化やユニークな技術についての紹介を行いました。また、途中ではKARTE Blocksのデモを挟みながら、実際の画面や配信についても触れました。
フロントエンドという領域から離れてしまいましたが、リアルタイム解析基盤や内製しているOLAP DBについての紹介も行いました。
セッション後にブースに立ち寄ってくださった方々からは技術面の面白さを感想としてお伝えいただいたり、時には議論に発展したりと、大変学びになる時間になりました。
よろしければ登壇資料もご覧ください。
おわりに
Vue Fes Japan 2025では主にフロントエンドの分野に深い知見をお持ちの方が多く参加されており、自分自身その領域への知見や経験が足りないと感じていたのでさまざまなお話を聞くことができ大変有意義な時間になりました。
最後になりますが、素晴らしいカンファレンスを主催・運営してくださった皆様、本当にありがとうございました!また、ブースの出展に携わった皆様、登壇者・参加者の皆様も本当にお疲れ様でした!
来年のVue Fes Japanも楽しみです。