
PLAIDはGitHub Sponsorsを利用してOSSのスポンサーになりました
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この度、PLAIDはGitHub Sponsorsを利用してOSS(オープンソースソフトウェア)にスポンサーしました!

OSSにスポンサーするモチベーション
利用しているOSSの持続
OSSに対して金銭的な支援をすることは、OSSの作者やOSSの開発をリードする人、そしてOSSで活動するチームに対して継続的な活動を支援できることを意味します。
私達が利用しているOSSは様々な規模なものがあります。個人で開発した特定の問題解決にフォーカスしたライブラリやツールのような小さい規模のもの、そして、フレームワーク、SDK、ToolKit、データベース、そしてプログラミング言語といった大きい問題を解決するために提供されている大規模なものまで。
OSSは使うユーザーが増えてくるとOSSの成長とともに、機能追加、改善、バグ修正などの開発の他に、ドキュメントの整備やissues のトリアージュといったメンテナンスに関する活動、そしてカンファレンスイベント登壇やワークショップなどの啓蒙活動等に関わる時間が増えてきます。
OSSの開発やメンテナンスに関わる時間は、会社で業務時間を使って活動できているところもありますが、ほとんどはOSSに関わる人たちのボランタリーベースによって活動が続けられています。
OSSの規模が小さい場合は、OSS作者一人や、ボランタリーなチームメンバーやコントリビューターによって何とかなりますが、OSSが成長するに従い誰かしらフルタイムで対応する時間が必要になってきます。
そうしたOSSにフルタイム活動できる支援がないと、OSSは持続が厳しくなり徐々に衰退していきます。これは利用しているOSSユーザーにとって不幸なことです。
価値あるプロダクトの提供を持続させる
昨今、プレイドを含めた私達IT業界が提供しているプロダクトは、OSSを利用してエンドユーザーに価値を提供されていることが一般的になりつつあります。
つまり、私達はOSSに支えられながらプロダクトを提供して事業をしているといっても過言ではありません。
利用しているOSSが持続できなくなることは、私達が提供しているプロダクトにも影響を及ぼします。
私達エンジニアにおいては開発の時間的な損失が発生します。利用しているOSSを代替となるOSSへの切り替え、持続できなくなったOSSをフォークして独自パッチによる対応、そして独自開発といったり。
その開発の対応による予期せぬ時間的損失は、会社の事業ロードマップへも影響を与えることにもなります。
プロダクトの新しい機能を待ちわびているエンドユーザーにとっても、OSSが持続できなくなることは良いことではありません。
Vue.jsとViteのOSS作者にスポンサー
PLAIDではまずはじめにVue.jsとViteの作者であるEvan You氏にスポンサーしました。

PLAIDのプロダクトKARTEの管理コンソール周りはVue.jsを使って作られており、Vue.jsがリリースされた初期の頃 (v0.12) から利用しています。
弊社CPO柴山のブログ記事においても紹介しましたが、PLAIDのシステムはMicroservicesなアーキテクチャで構築されています。

その結果、service単位でプロダクトの要件に合わせる形で、Webフロントエンドも最適化が始まっています。あるsystemではReact、別のあるsystemではSvelteが使われており、そこではWebフロントエンドのビルドにViteが使われています。
Viteが提供する高速な開発サーバーの立ち上がり、特定のフレームワークにとらわれない、そして高速なビルドスピードを提供するDX(Developer Experience)は、PLAIDの新しいプロダクト開発において恩恵を受けています。
このように、PLAIDのプロダクトでWebフロントエンドのアプリケーションに関わる部分は、ほぼEvan You氏によって作られたOSSによって提供されているといっても過言ではありません。
PLAIDの事業の成長を支えたVue.js、そしてこれから未来にPLAIDが提供していくプロダクトの支えになるVite、これらの2つのOSSに支援するために、これらの開発者Evan You 氏にスポンサーさせて頂いた次第です。
企業でGitHub Sponsorsするのは難しくない
GitHub Sponsorsは企業向けOrganizationアカウントにも提供していますが、PayPal またはクレジットカード払いのみしか現時点で対応していません。PLAIDではGitHub Enterprise Cloudを利用しておりOrganizationアカウントは請求書払いです。
企業のOrganizationアカウントでGitHub Sponsorsしたかったので、サイボウズさんのブログ記事方法と同じく、GitHub Sponsors用の専用Organizationアカウントを作ってGitHub Sponsorsしました。
ブログ記事は丁寧にチュートリアル的に書いてあったので、GitHub Sponsors自体は特に途中詰まらずにGitHub Sponsorsすることができました。(サイボウズさんの前例の記事には大変感謝しています!)
ブログ記事にも書いていますが、別OrganizationアカウントでGitHub Sponsorsしても、請求書払いのOrganizationアカウントに紐付けることがきるので、メインOrganizationアカウントにもきちんとスポンサーしているOSSのアカウントがリストアップされます。
最後に
PLAIDでは今回のGitHub Sponsorsを機に、Vue.js、Viteだけでなく、他のOSSにもスポンサーしていく予定です。
GitHub Sponsorsの登場を機に、企業もOSSに対してスポンサーしやすくなっています。今回紹介したVue.js、Vite以外にも、成長して支援を必要としているOSSはいくつもあります。今回のこのブログ記事は、支援を必要としているOSSにもっとスポンサーが増えればと思い書きました。
このブログ記事が、OSSの支援のきっかけになれば幸いです。
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